仲間割れから一夜
(セ・リーグ、ヤクルト2-1巨人、15回戦、巨人8勝7敗、20日、神宮)ヤクルトは20日、巨人15回戦(神宮)に2-1で競り勝ち、連敗を3で止めた。トニー・バーネット投手(30)が1点差の九回に登板し3つのアウトを全て三振で奪い、今季6セーブ目を挙げた切れのいい直球が高橋由の懐に決まる。見逃し三振で試合を締めたバーネットが、ひげに隠れた口元を緩めた。
「競った試合になるとカッとしてしまうこともある。きょうは切り替えてプロとしての仕事をしようと思っていた。巨人戦はいつも以上に興奮するし負けたくなかった」
前夜は九回二死から同点打を浴びリリーフ失敗。やや緩慢な守備を見せたバレンティンにいらだちをぶつけ、ベンチ内で乱闘寸前の口論を演じた。前夜は小川監督に事情聴取され猛省。この日の試合前には高津、伊藤両投手コーチとじっくり話し合った。
バレンティンとはクラブハウスのロッカーも隣同士で普段は仲がいい。わだかまりは水に流し、試合に集中した。「最後はバーネットが締められてよかった」と小川監督。助っ人同士の仲間割れから一夜、この日は助っ人の快投リレーでG倒を果たした。